株式会社NTTドコモは「ドコモ レンディングプラットフォーム」として様々なサービスを展開することを2018年10月に発表しています[1]https://japan.cnet.com/article/35127180/。
そして、この中のひとつが
「レンディングマネージャー」
と呼ばれる専用のスマートフォンアプリです。
簡単に言えば、レンディングマネージャーの機能は
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信用スコア(ドコモスコアリング)を活用して個人向け融資を行い
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返済に関してのアドバイスを行う
このような個人向け融資に関係する金融アプリです。
このページの目次
レンディングマネージャーの機能
まずはレンディングマネージャーについて、わかっている範囲で機能をまとめます。
ただ、機能を把握するためには
「信用スコア」
という比較的新しい考え方を把握していた方が理解がはかどるので、信用スコアについての知識があった方が良いと思います。
ちなみに、レンディングマネージャーでは「ドコモスコアリング」と呼ばれるドコモ携帯利用者のパーソナルデータをもとに作成された信用スコアを活用する予定です[2]https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/10/17_01.html。
信用スコア「ドコモスコアリング」を使った個人向け融資
NTTドコモの信用スコア「ドコモスコアリング」はドコモの携帯契約者のパーソナルデータをもとに作成された信用スコアです。
※信用スコアの作成は同意しないかぎりおこなわれません
レンディングマネージャーにおいては、この信用スコアがサービスの核となります。
というのも、ドコモスコアリングの数値の高低が融資条件(年率・限度額等)に大きな影響を与えるからです。
なので、良い条件で融資を受けたい方は高い信用スコアを得ていた方が有利です。
ただ、ドコモスコアリングに関しては利用者自身では確認できないような仕様を予定しているようです。
融資はドコモからでなく提携する金融機関から
レンディングマネージャーを使い融資の申し込みをして審査に合格しても、じっさいに融資をしてくれるのはドコモではありません。
融資をしてくれるのはレンディングマネージャーと提携している金融機関です。
2019年5月現在は
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新生銀行
との連携が発表されています。
レンディングマネージャー内の新生銀行からの融資サービスについては「新生銀行スマートレンディング」という名称になるようです。
銀行口座情報をもとにした返済のアドバイス
銀行からであろうと消費者金融からであろうと、お金を借りたら返さなくてはなりません。
これは当たり前のことですが、融資を受けて、それを計画的に返済することは意外と難しいことでもあります。
レンディングマネージャーでは、家計簿アプリで有名なマネーフォワード社と連携して利用者に対して返済のアドバイスをする機能が搭載される予定です。
アドバイスは銀行の口座情報とも連携が可能なので、借り入れ金額と収入・預貯金を計算した合理的な返済アドバイスを受けることが可能です。
将来は融資以外での活用も期待できる
中国では信用スコアサービス「芝麻信用」の信用スコアは
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シェアリングエコノミー
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マッチングアプリ
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消費者金融
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保険
などをジャンルで活用されています[3]これら以外にも様々な生活インフラで芝麻信用のスコアは活用できます。。
ドコモの場合もまずは金融からスタートして、将来は様々なサービスで活用される可能性があります。
もし様々なジャンルで信用スコアを活用できるようになったら、そのとき信用スコアが低い状態だと色々な場所で損をする可能性があります。
そうならないよう今のうちから信用スコアを意識して生活をすると、近い将来さまざまなシーンで得するような事が起きるかもしれません。
脚注・引用
↑1 | https://japan.cnet.com/article/35127180/ |
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↑2 | https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/10/17_01.html |
↑3 | これら以外にも様々な生活インフラで芝麻信用のスコアは活用できます。 |