信用スコア詐欺業者の特徴と詐欺の手口を理解して危険を予防

信用スコア詐欺

「信用スコアが絶対に上がる方法を知っている」

と聞いたら誰もがその方法を知りたくなります。

なぜならば、信用スコアが高いことには直接的なメリットがあるからです。

とくに、スマホを使いこなす若い人なら誰でも信用スコアの上げ方に興味を持つでしょう。

しかし、この心理を狙って人を騙そうとする人が近い将来必ず出てきます。

信用スコアのアップをネタして、様々な詐欺や犯罪なども生まれるはずです。

利用者は詐欺を企む人(業者)に騙されないように注意・警戒しなくてはなりません。

この記事では、信用スコア詐欺について

  • 詐欺業者を信じてはいけない理由

  • 詐欺業者の特徴

  • 詐欺の手口・方法

などを解説します。

信用スコア詐欺業者を信じてはいけない理由

まず、

「信用スコアが絶対に上がる方法を知っている」

と語る詐欺業者を信じてはいけない理由からです。

信用スコアの上げ方について、100%の確率で上げる方法は

「運営会社が公表している内容」

しかありません。

だから、運営会社以外の人物が信用スコアの上げ方について理解しているはずがありません。

Googleの検索エンジンの対策である「SEO(検索エンジン最適化)」で絶対に順位が上がる方法がないのと同じですね。

ちなみに、SEOの世界は詐欺業者が今も昔もたくさんいることで有名です[1]今も業者に騙される人はたくさんいるはずです。

外部の人間にできることは、

  • 上げ方を予測する

これだけです。

しかも、傾向的なことしか予測できません。

この理由をいくつか述べます。

※ここまでで、信用スコアについてよくわからないと感じた方は下記のリンク先で全般的な知識を付けてから読み進めた方が理解しやすいかもしれません

信用スコアとはパーソナルデータを使って個人の信用力を分析するサービスのことです。信用スコアの仕組みやメリット、さらには日本でのサービス普及状態などを幅広く解説します。信用スコア初心者はまずこの記事を確認してください。

AI(人工知能)のアルゴリズムがスコアを決めている

信用スコアの診断・判定をしているのは人ではありません。

AI(人工知能)です。

AIがアルゴリズムに沿って客観的にデータを分析することにより、個人の信用力が信用スコアという形式で数値化されるのです。

信用スコアの分析にはたくさんのデータが使われます。

AIはデータ同士の相関関係なども考慮して信用スコアを算出しています。

なので、

  • このデータが良いから信用スコアが高い

  • このデータが悪いから信用スコアが低い

このような単純なものではありません。

これをすれば上がる!と決めつけることは難しいのです。

運営会社ですらAIの判断基準はわからないことも

人工知能は人によって開発されたプログラムです。

しかし、AIはたくさんのデータを取り込み、自発的に学習して進化します。

AIは疲れません。

人が寝ている間も学習を繰り返すことができます。

だから人工知能の開発者など、内部の人ですら人工知能による信用スコアの判断基準はわからないこともあります。

つまり判断基準はブラックボックスなのです。

このようなこともあり、絶対に信用スコアが高くなる方法は誰にもわからないのです。

開発者でもわからないのに、詐欺や犯罪をたくらむ外部の人間がわかるはずがありません。

価値が高いデータは常に変わる

すでに説明したように、信用スコアには

  • 個人のデータを分析して数値化される

  • データ同士の複雑な相関関係も分析している

という特徴があります。

そして、

  • データの価値

  • データ同士の相関関係

などは、常に変化する要素です。

社会や価値観の変化や新しい相関関係の発見によってこれらはすぐに変化します。

なので、絶対に信用スコアが高くなる方法というのは人としての価値を証明する普遍的な行動以外では難しくなります。

さらに、ただ行動するだけでなく、AIにわかるようにデータとして残す必要があります。

スコアへの影響が大きい普遍的なデータの例

人としての信頼性が上がるような普遍的な行動をして、それをデータとして残すと、信用スコアが上がる確率が高くなります。

しかし、普遍的なことなのでこれは簡単ではありません。

例を挙げると、

  • 年齢

  • 職業

  • 年収

  • 家族構成

などのデータをよくすると信用スコアは高い確率で上がるはずです。

これらのデータは信用スコアを上げたいからと言って簡単に変更できるものではありません。

そして、詐欺業者に変更を勧められたからといって、気軽に変更していいものではありません。

信用スコア詐欺業者の特徴

ここまで信用スコア詐欺を信じてはいけない理由を解説しました。

ここからは信用スコアを使った詐欺をおこなう業者の特徴について解説します。

特徴がわかれば詐欺業者を見分けることができるはずです。

中には善良な業者がいるかもしれませんが、すでに述べたように信用スコアが絶対に上がる方法は非常に限られています。

なので、わざわざお金を払ったりして他者にお願いする必要は無いと思います。

怪しい肩書きの自称専門家に注意

信用スコアアップを餌につかって人を騙そうとする人は

  • 信用スコア専門家

  • 信用スコアコンサルタント

  • 信用スコアアドバイザー

  • 信用スコアスペシャリスト

などと自らを信用スコアの専門家のように名乗るはずです。

もちろん、こんな資格や免許はありません。

だから誰でも名乗ることはできます。

そして、自称専門家となり、信用スコアについて

  • 困っている人

  • 悩んでいる人

にアプローチをします。

詐欺の勧誘にはSNS等が使われる

怪しい専門家のプロフィールを持った人物は、TwitterやFacebookなどのSNSでのメッセージ、さらにはYouTube等の動画配信サービスなどで

  • 「絶対に信用スコアが上がる方法を知っている」

  • 「運営や関係者しか知らない裏技を知っている」

などの言葉を使ってターゲットに接触してくるはずです。

信用スコアの普及状況次第では

  • 電話

  • 迷惑・スパムメール

  • 路上や街頭での勧誘

  • DM(ダイレクトメール)

  • リスティングをはじめとしたネット広告

  • オンラインサロン

などの方法も使うでしょう。

ネットで業者の口コミを調べれば予防できる

インターネットは情報共有にとても便利なツールです。

詐欺情報などもネットにたくさん投稿されています。

調べれば、詐欺に使われている

  • 電話番号

  • メールアドレス

  • 会社名

  • 担当者名

  • 手口・内容

などもかんたんに確認できます。

もし詐欺かどうか見分けがつかない場合、ネットで同じような勧誘にあった人がいないかを確認してください。

たくさんの被害者が見つかるはずです。

スマホと検索エンジンを使えば、数分の調査が被害を予防することができるのです。

信用スコア詐欺業者の手口・方法

信用スコアをネタにした詐欺業者の特徴について説明しました。

ここからは、詐欺業者がどんな方法を使って人を騙すかについて説明します。

「信用スコアが絶対に上がります」

と語る人物から、これから述べる内容の指示を受けたらそれは確実に詐欺だと思います。

騙す人

種類その1. ネットでの購入や登録を促す

もっとも多そうなのが、LINEのメッセージやメールなどにURLを送りつけ、

  • このURLからサイトの登録するとスコアが上がる

  • このURLからモノを買うとスコアが上がる

などの文句で登録や購入を促す方法です。

それぞれ

  • サイトの場合:このサイトに登録している人は性格的に真面目な人が多いからスコアが上がる

  • モノの場合:これを持っている人は富裕層が多いから信用スコアが上がる

などの情報で補足もするはずです。

このような方法で登録や購入をしたら、そのURLの送り手に対して不正なアフィリエイト報酬が発生するだけです。

よって信用スコアとは何も関係がありません。

種類その2. ワンクッションはさんでの詐欺

投資等の詐欺で騙される人のニュースは日本では定期的に流れます。

この手の詐欺でよく使われる方法が、ワンクッションはさんでの詐欺です。

具体的には

  1. (騙す側が)高配当の投資などの儲け話をターゲットにもちこむ

  2. ターゲットが警戒しないように、最初は少額を騙し取る

  3. 受け取った少額のお金に対してはかなり高いリターンを騙す相手に渡す

  4. リターンが返ってきて相手が安心したときに追加で話をもちこみ、相手から大きなお金を引き出す

  5. 音信不通になる(お金を騙し取る)

このような流れの詐欺です。

相手とのコミュニケーションを何回もして関係性を深めたり、わずかな額とはいえリターンを本当に渡すことが相手を信頼させる手法です。

このような詐欺に日本人は弱いとされています。

よって信用スコアについても、運営が公表していて誰もが知っているような信用スコアを上げる方法を高齢者などの知識がない人に教えて、そして本当にスコアが上がったときに嘘の方法を教えるなどして騙す人が現れるはずです。

種類その3. 自己啓発セミナーやサロンを使った詐欺

  • 起業・独立

  • 仮想通貨

  • アフィリエイト

  • 副業

など、お金を絡めた自己啓発セミナーは今も昔も無くなりません。

人は拠り所が欲しいのでしょう。

基本的に自己啓発的なものにハマる人は自意識が高く、他者からの目を気にする人が多いように思います。

このような、人を

  • 評価経済

  • 信用経済

などをネタにしてセミナーやサロンに勧誘することはそれほど難しくないでしょう。

もし信用スコアが普及すれば信用スコアをネタにしてサロンやセミナーの勧誘をする人は必ず現れます。

もちろんついていっても何も良いことはありません。

信用スコアが高い人同士でSNSをフォローしあうなどの話になるかもしれませんが、人工知能のアルゴリズムはそのような人工的に作られたソーシャルグラフを見抜くはずです。

このような場合、悪質なCSOとみなされてペナルティを受ける可能性があります。

信用スコア最適化を意味する「CSO(Credit Score Optimization)」について詳しく解説します。

信用スコアを上げるシンプルな考え方

ここまで信用スコアの詐欺の方法ついて説明してきました。

詐欺のネタになるということは、それくらいみんな信用スコアを上げたいということでもあります。

ただ、誰もが楽して信用スコアを上げたいと思うから悪質な詐欺業者にその気持ちをつけこまれるのです。

信用スコアは自分の信用力を高くすることによって上がります。

信用力を高くするための基本的な考え方は

  • 他者から人格的・能力的に高く評価される人物になる

  • 将来を有望視されるような人物になる

というとてもシンプルなものです。

これは、簡単なようで難しいことです。

よって努力は欠かせません。

自分の日々の地道な努力によって自分の信用力を高めることがスコアアップの近道だと思います。

楽して自分の信用力を上げる方法はないのです。

個人のお信用スコアを上げる方法や考え方について全般的に解説します。信用スコアがなかなか上がらないなど、スコアアップについて悩みがある方は参考にしてください。

脚注・引用

脚注・引用
1 今も業者に騙される人はたくさんいるはずです。
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