2019年の末から2020年にかけて、マッチングアプリに
「顔認証(かおにんしょう)」
が導入されようとしています。
マッチングアプリに顔認証が導入されるようになったら、ユーザーはこれまでよりも安全にアプリを利用できるのでしょうか?
これを確認していきます。
このページの目次
確認・認証方法ごとの安全性の違い
げんざい、マッチングアプリにおける確認・認証方法は
- 年齢確認
- 本人確認
この2つが主流です。
これに新しく加わるであろう認証方法が
顔認証
です。
基本的には、
顔認証>本人確認>年齢確認
という風に、確認や認証が終わっているアカウントほど信頼性は高くなります。
3つの確認・認証方法の違いを見ていきましょう。
年齢確認のみは最低限の認証
マッチングアプリや出会い系アプリなど、異性との出会いを仲介するサービスは、どれも
「18歳以上の年齢確認」
を実施しています。
運営会社が18歳以上の年齢確認をすることは、法律で決められています。
年齢確認には、生年月日が確認できる公的な身分証明書やクレジットカードが使われます。
公的な身分証明書の例をあげると
- 運転免許証
- パスポート
- 健康保険証
などです。
これらの書類の
- 生年月日
- 証明書の名称
- 証明書の発行元
などの部分のみが、年齢の認証に使われます。
名前や、顔写真の部分は認証には使われません。
出会い系やマッチングアプリで利用者の年齢確認をすることは、法律が定めた「最低限の認証」です。
年齢確認しかしない場合、運営が確認しているのは、
「18歳以上かどうか」
これだけです。
肝心の書類は偽造したり借用したりできるので、結局は誰でも登録できます。
年齢確認だけしか行っていないサービスは、ネカマなどのなりすましユーザーがたくさんいます。
未成年も中には混ざっているでしょう。
だから、年齢確認しかしていない出会い系やマッチングアプリを使うときは、相手のプロフィールを信用しすぎないことが大事です。
とくに相手が18歳以上かどうかは、自分で判断しなくてはなりません。
年齢確認しているから大丈夫、というものではありません。
本人確認があるとアカウントの信頼性が高まる
年齢確認の次は、本人確認です。
本人確認については、実施しているマッチングアプリのみです。
※マッチングアプリでも本人確認がないアプリはあります
出会い系アプリだと、本人確認を実施しているアプリはないはずです。
本人確認をしているマッチングアプリには共通する特徴があります。
それは、会員登録時にSNSの
「Facebook」
のアカウントを使って登録できるアプリという点です。
仕組みはあとで説明しますが、Facebookと連動するマッチングアプリだからこそ、本人確認ができるのです。
本人確認は年齢確認と違い、クレジットカードでの認証はできません。
本人確認で使えるのは、公的証明書のみです。
そして、公的証明書は塗りつぶしたりしたらダメで、すべてを撮影する必要があります。
公的証明書をつかい本人確認をおこなうことで、
- 氏名
- 年齢
- 性別
などの情報がわかります。
これらの情報と、会員登録時に連動したfacebookアカウントの氏名・性別を照会し、本人だと確認するのです。
本人確認をしたアカウントは、
- 公的証明書を持っている
- 公的証明書を持っている人物のfacebookアカウントを管理している
ということで、そのひと本人である確率が高くなります。
よって、ネカマやなりすましなどの確率が減り、信頼性が上がるのです。
ただ、問題は
「facebookアカウント」
は、偽名でも性別詐称しても作れる、という点です。
facebookはよく「実名制のSNS」と言われますが、あれは嘘です。
ただしくは、「実名でも仮名でも使えるSNS」です。
本人確認をすれば信頼性は上がりますが、完璧ではありません。
もし他人の免許証などの画像データを持っていれば、facebookアカウントを作ればなりすますことができます。
だから、facebookアカウントでの認証というのも、じつはあまり意味がないことがわかります。
顔認証をしていると信頼性はさらに高まる
マッチングアプリで顔認証を完了していると、
本人確認+顔認証
ということになり、本人確認だけのアカウントよりも、さらに信頼性が高くなります。
顔認証はその名の通り、ユーザーが公的書類などに登録した
「顔」
の持ち主かどうかを判断します。
簡単に説明すると、
- 顔写真付きの公的書類(免許証など)
- 自撮りの写メ
この2つをユーザーから受け取り、写真に写っている人物の顔が同一人物であるか判断するのです。
一卵性双生児でもない限り、人の顔はみんな違います。
マッチングアプリが顔認証を導入したら、1つのアカウントにつき、1つの顔のデータに登録されます。
顔がデータに登録されたら、1アカウントにつき、1人の人物にしかなれません。
これにより、一人の人物が自分以外の人になすましたり、一人で複数のアカウントを作ることができなくなるのです。
なので、顔認証が完了したアカウントは、信頼性が高くなります。
顔認証を導入しているマッチングアプリはどれ?
2019年4月現在、顔認証を導入しているマッチングアプリはありません。
しかし、人気アプリ「タップル誕生」が2020年の春くらいまでに顔認証を導入する予定です。
マッチングアプリをつかって安全に出会いたい方は、顔認証のあるタップル誕生を使う、というのがおすすめです。
ただ、顔認証があるアプリだからといって「確実に出会える確率が上がる」ということはありません。
相性などもあるので、複数のアプリを試してみることをおすすめします。
アプリを選ぶさいは、顔認証はなくても、最低でも本人確認があるアプリを選びましょう。
安全性を考えると、最低限でも本人確認は必要です。