SNSのアカウント情報をクレジットスコアや信用力の診断に使うサービス

信用スコアを分析するサービス

金融機関の融資担当者などが、融資の際に個人の情報(パーソナルデータ)を与信材料として使うのは昔から普通のことでした。

具体的には在籍している企業や、学歴などが与信材料となっています。

それが、現在でははいっけん個人の信用力とは関係のなさそうな

  • Facebook

  • Twitter

  • Instagram

などのSNSアカウントも信用力の分析に使われます。

そして、これらのアカウントを分析し

  • 信用スコア

  • クレジットスコア

などのような形で個人の信用力をスコアリングします。

もちろんこれらのスコアのスコアリングにはSNSアカウント以外にも個人に紐づく膨大なデータが分析材料として使われます。

それでも、SNSアカウントが信用力の分析に使われるということは、誰もがSNSアカウントの運用方法に対して一定の知識が必要になっているということです。

下手をしたら若い頃の失敗によって大人になってからの就職やローンに影響が出る可能性もありです。

現代はSNSでの失敗が「データ・スティグマタ」として残る時代なのです。

データ内の個人の傷跡とも呼べる「データ・スティグマタ」について解説します。データ社会においてはネット内の履歴が残り続けることになり、それが個人の評価を下げるかもしれません。

この記事ではSNSアカウントを信用力の測定に使うサービスを紹介します。

あわせて、それぞれのサービスことでどんなデータが信用力の分析に使われるのかも紹介したいと思います。

いまのところ目立つサービスは欧米や中国をはじめとした海外ばかりですが、おそらく今後は日本でも類似サービスが増えるのではないかと思います。

中国の芝麻信用

芝麻信用は中国のサービスで、個人の信用力を数字で格付けしてくれるサービスです。

中国政府が認めた8つの信用評価機関のなかのひとつで、なおかつ運営会社はアリババグループの企業ということで大中国の人気サービスとなっています。

人気の理由としては高い信用スコアを得ればたくさんのメリットがあることが挙げられます。

・芝麻信用webサイトURL

https://www.xin.xin/

https://pecu-nia.com/zhima-xinyong/

芝麻信用公式サイト

芝麻信用が信用スコア分析に使うSNSデータ

芝麻信用はアリババグループということもあり、アリババグループのSNSである

  • 新浪微博(ウェイボー)

のデータを使うことができます。

新浪微博は中国版Twitterと呼ばれる短文投稿SNSです。

ただ、芝麻信用は国が持つ犯罪歴などのデータも個人の信用力の測定に使うので、SNSのデータはそこまで重要でないかもしれません。

芝麻信用が会員の信用スコア算出に使うデータをまとめます。芝麻信用では膨大な量のデータがAI(人工知能)によって分析され信用スコアとなります。

Kreditech(クレディテック)

Kreditech(クレディテック)はドイツのフィンテック企業で、日本の楽天が出資していることでも知られています。

事業としては個人向けの融資事業を行なっている会社です。

公式サイトによると、約20,000ものデータを使って個人の信用力を測定していると発表しています。

・Kreditech

https://www.kreditech.com/

Kreditech(クレディテック)

Kreditechが信用スコア分析に使うSNSデータ

Kreditechは

  • Facebook

  • eBay

  • Amazon

などのSNSやECサイトのデータを信用力の分析で利用していると言われています。

信用力を意識してSNSを使う時代に

個人の性格や信用力をその人のSNSを使って分析しようとする企業は国内外でたくさん登場しています。

しかし、商業的に成功しているのはその中のごく一部の企業だけです。

それでもインターネット上のデータを分析して個人の信用力を分析しようとする流れは止まりそうもありません。

なので、利用する側は自分の信用力を意識してSNSを使うべきです。

もし信用力の分析に使われる可能性を無視して利用したらあとあと後悔することになりかねません。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする