個人の信用力を信用スコアという形式で数値化して評価する
「芝麻信用」
は中国人(特にスマホ世代の若者)の生活に大きな影響を与えていると言われています。
この記事では、芝麻信用は中国人の生活にどのように変えたかをまとめます。
信用スコアを意識する生活=道徳的・倫理的な生活
信用スコアの数値は、おおまかに言うと
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道徳的
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倫理的
とされる行動をして、その行動がデータとして蓄積されることによって上がります(ときには下がります)。
https://pecu-nia.com/zhima-xinyong/
そして、信用スコアの数値が高いと直接的なメリットがあるので、利用者はスコアを上げるために一生懸命になります。
https://pecu-nia.com/zhima-xinyong-merit/
道徳的であったり倫理的な行動は人間社会において善とされていますので、このような発言や行動をする人が増えれば自然と社会は落ち着いたものとなります。
芝麻信用によって起きた中国人の生活の変化はたくさんありますが、その中のいくつかを紹介したいと思います。
シェアサイクルをマナーを守って使うようになった
シェアサイクルは都市部に住む人にとっては非常に便利な仕組みです。
中国でもシェアリングエコノミーは注目されており、多くの企業が参入しています。
その結果シェアサイクルは普及したのですが、一部のマナーが悪い人による自転車の乗り捨てが大きな問題になりました。
自転車の乗り捨ては都市の景観をそこない、観光客などから悪い印象を持たれる可能性があります。
この問題を芝麻信用が解決しました。
自転車の乗り捨てや破損をするようなマナーの悪い人の信用スコアが下がるような仕組みを導入したのです。
この仕組みにより、利用者は自分のスコアが下がらないようにルールとマナーを守ってシェアサイクルを利用するようになりました。
収入や勤務先企業だけでなく信用スコアの数値を競うようになった
人には承認欲求という欲望があり、この欲があるせいで色々とややこしいことが人間社会には起きます。
日本でも自分の年収や勤務先の会社の規模、さらには住んでいるタワマンの高さや子供が通っている学校の偏差値など、様々な要素が人と比べたりしますがこれらは承認欲求によるものでもあります。
中国の人はこれらの内容を比較するかどうかはわかりませんが、芝麻信用のスコアはお互いが見せ合い競いあったりするようです。
とうぜん信用スコアは高い方が良いので、高い人は自分よりも信用スコアが低い友達などに対して優越感などを感じるのかもしれません。