信用スコアは個人の信用力を、誰にでもわかるように数字で可視化してくれます。
数字で表現された信用力は、さまざまなシーンで活用することができますので、もし信用スコアが日本で普及したら
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インターネット
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携帯電話
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電気
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水道
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ガス
などのような、社会インフラ的なサービスになりうる可能性も秘めています。
2019年8月現在、個人の信用力の数値化・格付けサービスは省庁等の機関による認可が必要な許認可制の事業ではありません。
よって、どんな企業・個人でもサービスを運営することができます。
このような環境だと、新しいビジネスチャンスをモノにしようと様々な会社が信用スコア事業に参入する可能性があります。
おそらくですが、2019年から2020年いっぱいくらいまでは様々な会社が参入してサービスが乱立するでしょう。
たくさんあるサービスの中から利用者はどのサービスを選び、利用すれば良いのでしょうか。
この記事では、利用者に合った信用スコアサービスの選び方を解説したいと思います。
このページの目次
信用スコアサービスを選ぶ際のチェックポイント
数ある信用スコアサービスの中から自分に合うサービスを選ぶとき、いくつかチェックするポイントがあります。
このチェックポイントを確認することで、自分と相性が良さそうなサービスを選ぶことが可能となります。
ちなみに、自分と相性が良さそうなサービスとは
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自分の信用スコアが高くなる可能性が高い
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利用することによるメリットが大きい
この2点に該当するサービスのことです。
信用スコアの数値は高くなればなるほどメリットが発生しやすい仕組みです。
よって、自分の信用力を高く評価してくれる信用スコアを選ぶことが大事になります。
これは、自分の
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性格・人柄
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能力
を高く評価してくれるサービスを選ぶことが大事、と言い換えることができます。
普段使っているサービスの運営会社から選ぶ
信用スコアサービスを選ぶにあたって、まずポイントになるのは運営会社です。
信用スコアは、パーソナルデータを収集・分析することによってスコアリング(数字化)されます。
なので、信頼できない会社に大事なパーソナルデータを渡すことは論外となります。
2019年8月現在では
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ポータルサイトで有名なyahoo!
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日本一のチャットアプリを運営するLINE
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携帯キャリア大手のNTTドコモ
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フリマアプリを運営するメルカリ
などが事業を開始、もしくは信用スコア事業の参入を表明しています。
これらの企業は、どれも知名度が高くて信頼できる企業ばかりです。
信頼できる企業だからこそ、利用者が数千万人規模で存在するのでしょう。
もし毎日のようにサービスを利用している会社が信用スコア事業をはじめるなら、全く利用したことがない企業よりも頻繁に使うサービスを運営する企業の信用スコアを選択してください。
安心して使えるということもありますがそれ以外の面、特にスコア分析に使えるパーソナルデータの量の面でもメリットがあります。
提供できるデータが多いサービスがおすすめ
繰り返しになりますが、信用スコアはパーソナルデータを収集・分析することによって作成されます。
信用スコアを作成する会社によって、分析に利用するパーソナルデータは異なります。
そしてデータについては、多くのデータを提供すればするほど信用スコアが高くなる傾向があります。
なので、できれば普段使うサービスで信用スコアを作成し、サービスの利用によって日々蓄積されるデータをスコアアップのために提供したいものです。
データの例としては
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キャッシュレス決済データ
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ECサイトでのショッピング履歴
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シェアリングエコノミーサービスでの評価
などがあります。
これらが普段使いしているサービスなら自動的にデータが増えて楽ですが、データによっては信用スコア作成に利用されたくないものもあるはずです。
なので、どのサービスがどんなデータを収集・分析しているかをしっかり確認し、提供してもよいと思えるデータが多いサービスを選びましょう。
提携している外部のサービスを確認
信用スコアが高いと信用スコア運営会社によってその人の信用力が保証されます。
そして、信用力が高いと提携するサービスにおいて様々な恩恵を受けることができます。
恩恵の中身は割引だったり、良い条件でサービスを使えたりと、こちらも様々です。
提携サービスを良い条件で使えるというのは確かによい話です。
しかしどんな良い条件で使えても自分が使うことが無いサービスでは無意味です。
なので、信用スコアを選ぶ際は
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どのサービスが信用スコアと連携しているか
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スコアが高い連携サービスでどんなメリットがあるのか
この2点をチェックして、自分にとってメリットがあるかどうかを確認してください。
なるべく自分が普段使っているサービスを選択しましょう。
そうすれば、サービスによっては利用した履歴がデータとして信用スコア運営会社に送られ、結果的に分析に使えるデータが増加して信用スコアが高くなるなどのメリットが発生する可能性があります。
信用スコアを使わないという選択肢もある
ここまで、信用スコアの選びかたを簡単に解説しました。
信用スコアは個人のデータを扱う比較的新しいサービスです。
なので、心理的な不安や抵抗を感じる人もいるはずです。
チャットアプリで有名なLINEや、SNSで有名なmixiなどが登場した時にもこのような反応をする人が多かったので、新しいサービスはこのような感情を人に感じさせるようです。
信用スコアに関しては、使わないことによるデメリットはそれほど大きくないだろうと予測しています。
もし不安なら使わなければパーソナルデータを企業に渡さなくて済むので、選択肢として
信用スコアサービスを使わない
というのも追加しておきましょう。
もし自分にとってメリットがあれば使う、というくらいがちょうど良いと思います。
おそらく仲間内で信用スコアの数値を競う、などのゲーム的な競争が起きると思いますが、このような行為はあまりおすすめできません。
可視化された自分の信用力は有益なことに使ってください。