クラウドソーシング大手のクラウドワークスが新規事業としてAI(人工知能)によるスコアレンディングサービス
「クラウドキャッシュ(CrowdCash)」
を開始します。
クラウドキャッシュはざっくりと言えば、クラウドワークスに登録しているクラウドワーカーに対して
「仕事完了前の未確定の報酬を融資という形で貸し出す」
というサービスです、
サービスは開始前ですが、正式にはじまる前に
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クラウドキャッシュの概要を知りたい
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AIによるスコアレンディングがどんなものなのかを知りたい
という方には参考になる情報だと思います。
より詳しい情報などについてはサービス開始後もしくは公表されたタイミングで記事を更新する予定です。
このページの目次
CrowdCash(クラウドキャッシュ)の概要
クラウドキャッシュの概要をまとめます。
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サービス名:CrowdCash(クラウドキャッシュ)
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融資対象:クラウドスコアが上位のクラウドワーカー(クラウドスコアに関しては後述します)
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サービス開始:2017年12月
概要には記載しませんでしたが、クラウドキャッシュはクラウドワーカーに対しての融資(お金の貸し出し)事業です。
補足すると、将来発生するであろう報酬を融資として前払いで貸し出す事業です。
融資を事業として行うのには貸金業の免許が必要となります。
しかし、運営会社のクラウドワークスは貸金業の免許を取得していません。
よって、お金を貸し出すのは提携先であり「CAMPFIRE レンディング」を運営している株式会社CAMPFIREとなります。
スコアで与信をおこなうスコア・レンディング
クラウドキャッシュはスコア・レンディングと呼ばれる融資の形態をとっています。
スコア・レンディングとは個人のスコア(数値化された得点)をもとに融資条件(限度額・金利)が決まる融資方法です。
スコアは様々なデータを読み込み、総合的に算出されます。
会社によっては数万種類ものデータを読み込むとも言われています。
スコア・レンディングはこれまでの融資での与信方法とは異なる方法として注目されています。
スコアレンディングについては
こちらでくわしく解説しています。
補足すると、クラウドキャッシュはAI(人工知能)を使って与信を行いますのでAIスコア・レンディングともいえます。
クラウドキャッシュの仕組み
クラウドキャッシュの仕組みを説明していきます。
こちらも現在公表されている内容をまとめただけですので、正式開始時には中身が変わっている可能性があります。
クラウドワークス内の信用スコア「クラウドスコア」
まずはじめにクラウドキャッシュの肝ともいえる「クラウドスコア」についてです。
クラウドキャッシュはスコアレンディングだと説明しましたが、融資条件を決める信用力のスコアが
「クラウドスコア」
です。
クラウドスコアは
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クラウドワークスの報酬ログ(記録)
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クラウドワークスのログイン率
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クラウドワークスのメッセージの対応速度
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SNSの行動データ
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通常の消費者金融も利用する信用情報
などのデータを元にスコアリング(得点化)されます。
スコアリングにはAI(人工知能)が用いられるようです。
とはいえ、原理原則としては
「良い人間」「良い社会人」「信頼できるクラウドワーカー」
として行動すれば自然と高く評価されますので、深く考える必要はありません。
クラウドワーカーの「評価」とスコアは別
クラウドワーカーには「評価」という項目がありますが、これはクライアントからのフィードバックです。
おそらくクライアントからの評価もクラウドスコアに影響がありますが、クライアントからの評価以外にもたくさんのデータでクラウドスコアが決まることを頭に入れておいてください。
利用できるのはクラウドスコア上位のクラウドワーカー
クラウドキャッシュが利用できる、つまり融資の対象となるのは
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クラウドワークスに登録しているクラウドワーカー
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クラウドワーカーの中でもクラウドスコアが上位
に該当する方です。
ただし、上記を満たしても融資を受けれるのは20歳以上になると思います。
クラウドワークスの登録可能URLは
です。
高いクラウドスコアを維持するメリット
クラウドワークスは
「クラウドスコア構想」
を発表しています。
高いクラウドスコアを維持すれば様々なメリットが生まれるかもしれません。
記載されている内容をそのまま引用します。
優先的に仕事を紹介
取引手数料を減額
商品・サービスが割引
限定イベントに招待
資金調達ができる
有利な金利で借り入れ
資格試験が免除
受注した仕事の報酬を仕事の完了前に受け取れる
クラウドキャッシュは
「受注した仕事の報酬を仕事の完了前に受け取る」
ことができるサービスです。
通常のクラウドワーカーだと
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仕事を受注
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受注した内容を納品
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納品物の検収完了
というステップをふみ、それから報酬は申請したのち
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毎月15日に締めて、月末に振込
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月末に締めて、翌月15日に振込
というルールで振り込まれます。
※「クイック出金」というサービスを使えば申請後3営業日以内に報酬が振り込まれますが、利用料が出金額の3.5%かかります
つまりどんなに早くても仕事の完了から2週間以上は報酬(お金)が入ってきません。
クラウドキャッシュは、この仕事受注から報酬振込までのタイムラグを大幅に短縮してくれます。
しかし、注意したいのはクラウドキャッシュで受け取るお金は融資されたお金だということです。
かんたんに言えば借金です。
融資なので金利が発生
クラウドキャッシュはクラウドワーカーに対して融資してくれる仕組みです。
かんたんに言えばお金を貸してくれます。
借りたお金には金利が発生します。
金利は
年8.00%〜年15.00%
の間となり、信用力が高かったり融資金額が多かったりすると金利が下がる傾向があります。
限度額や返済方法
限度額と返済方法はそれぞれ
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融資限度額:100万円
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返済の方式:一括返済方式または元利均等返済方式
となります。
CAMPFIREレンディング内にある、クラウドキャッシュ向けの専用サイトの中に詳しい条件が記載されていますので、興味がある方は専用サイトで確認してください。
・CAMPFIREレンディング for CrowdCash
https://lending.camp-fire.jp/partners/crowdcash/