日本のクラウドソーシング市場では
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ランサーズ株式会社の「ランサーズ」
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株式会社クラウドワークスの「クラウドワークス」
この2社大きなシェアを持つ抜けた存在となっています。
そしてこの2社は、
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ランサーズの「ランサー経済圏」
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クラウドワークスの「クラウド経済圏」
という構想から、それぞれのサービスのプラットフォーム化・社会インフラ化を目標としていることがわかります。
ランサーズの発表によるとランサー経済圏の中心には「タレントスコア」があります。
この記事ではランサーズのタレントスコアについてわかる範囲で解説したいと思います。
このページの目次
タレントスコアは「ランサー経済圏」の中心
ランサーズは
『ランサー経済圏』を構築することで、働き方の自由な選択の阻害要因を解消する支援を行います。
とプレスリリースで発表しています。
発表の中にある
「働き方の自由な選択の阻害要因」
とは、
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お金
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社会保障
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情報収集
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コミュニティ
であることも
196名に聞いた「フリーランスが抱える悩みランキング」を発表
で発表しています。
他にもフリーランスの悩みとしては
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信用力が低い
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スキル
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ワークライフバランス
などが一般的です。
これらの悩みを解決するために用いられるのがタレントスコアになりそうです。
タレントスコアはどのように作られるか
ランサーズを運営するランサーズ株式会社は2018年4月現在は未上場の企業です。
そのせいか上場企業である競合のクラウドワークスと比較すると公開されている情報が少ないです。
そのクラウドワークスはタレントスコアに近いものとして「クラウドスコア」を発表しています。
クラウドスコアはクラウドワークスで働く人の
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報酬データ
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評価データ
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行動データ
などのデータを参考にして会員ごとに算出されます。
サイト内で収集しているデータも似ているので、仕組みとして近いランサーズにおいてもこのようなデータがスコアリングにあたって使われるのではないかと思います。
ただ、クラウドスコアとの違いとしてランサーズは人材大手の「パーソルホールディングス」と共同でタレントスコアを作ると発表しています[1]https://japan.cnet.com/article/35112095/。
タレントスコアによって働き方がどう変わるか
タレントスコアは個人の
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会社員として働いた実績
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副業やフリーランスとしての働いた実績
などの勤労実績が総合的に蓄積され、タレンストスコアの数字が信用力として可視化される仕組みです。
よって複業をしている人はタレントスコアによって個人の実績が正確に評価されることになります。
タレントスコアを活用したサービス
タレンストスコアによって信用力が可視化されると、これまでフリーランスではあまり利用できなかったサービスが利用できるようになります。
クレジットエンジンとフリーランスレンディングで提携
ランサーズは融資サービスを展開する株式会社クレジットエンジンと提携して
という融資サービスを発表しています。
これはランサーズで働く人の仕事の実績やタレントスコアなどに基づいて融資の実施や条件が決まるサービスです。
フリーランスで働く人は業務拡大などのための融資を受けづらいので、フリーランスレンディングによってこのような悩みは解決されます。
新生銀行とも与信や融資で連携
ランサーズは新生銀行と資本提携をしています。
新生銀行とは
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信用力の査定
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融資
などで連携すると発表しています。
詳しい内容は明らかにされていませんが、ランサーズでの仕事の実績やタレントスコアによって新生銀行から融資をしてもらえるサービスなどが実現する可能性が高そうです。
フリーランスの人はクレジットカードの審査に落ちやすかったり、住宅ローんが組みにくいなど、信用力の面で正社員と比較すると落ちると判断されることがあります。
ランサーズと新生銀行との取り組みのような提携が広がればフリーランスでも正社員と遜色ない社会的な生活が送れるようになるかもしれません。
脚注・引用