個人の信用力を可視化する信用スコアは大手ネット系企業が参入を表明していることもあり、業界内ではかなり盛り上がっています。
ですが、信用スコアに対する個人の反応はイマイチというか、ネガティブな感想が多いです。
信用スコアというか、パーソナルデータを企業が(同意のもとに)収集して個人の信用力を格付けすることに対して
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不安
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心理的な抵抗
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嫌悪感
などを感じる方が多いようです。
信用スコア事業には確かに
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パーソナルデータの外部流出
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個人情報の転売
などのリスクがあります。
しかし、これは個人情報を保管するすべての企業で起きうることです。
どんな企業でも、これらのリスクを0%にすることは困難です。
そもそも、信用スコアが海外で普及しているのはリスクよりもリターンが大きいからです。
日本でも信用スコアが高い人には様々なメリットが用意されるはずです。
それでも
「絶対に信用スコアを利用したくない」
と考える人はどうしたらよいのでしょうか。
このページの目次
信用スコアの作成に同意しなければよいだけ
結論としては、とてもシンプルです。
信用スコアに興味がなかったり、様々な理由から信用スコアを作りたくない人は、信用力スコアリングサービスから信用スコア作成の同意を求められたときに、
「同意しない」
と回答すればよいだけです。
企業によって多少の差はありますが、同意さえしなければ信用スコアは作成されません。
すくなくとも2019年の日本において、企業によって強制的に個人の信用スコアが作成され、これが付与されるようなことはありません。
データ収集も同意しなければよいだけ
信用スコア作成だけでなく、パーソナルデータの収集についても不満を感じている場合は
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データ収集の同意を求められたら拒否する
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利用規約に記載されている個人情報の取り扱い方を確認し、不安な点があったらサービスを利用しない
などで対応する方法があります。
こちらも、収集することに対してを同意しなければだいたい解決すると思います。
また、サービスによっては提供してもよいと思うデータだけを提供して、提供したくないデータは提供しないという選択肢もあります。
信用スコアがないことによるデメリット
すこし話はズレますが、信用スコアを作成しないことによるデメリットについて簡単に説明したいと思います。
どんなサービス・物事にもメリットとデメリットがあります。
信用スコアについても利用するかどうかを判断するさい、メリットとデメリットの両方を確認してから判断すべきです。
メリットについはリンク先を確認してください。
最大のデメリットは信用スコアを活用できないこと
信用スコアを使わないことによって逆に信用力が下がるようなことは起きません。
最大のデメリットは信用スコアと連携しているサービスを使えないことです。
しかし、これについては高い信用スコアを保有している人は提携サービスを使うと条件面で優遇されるというメリットを享受できなくなるくらいです。
もし信用スコアがなくてもこれらのサービスは利用できます。
よって信用スコアを作成しないことによる最大のデメリットは提携サービスにおいて信用スコアを活用できないことくらいです。
これを大きなことと捉えるか小さなことと捉えるかは利用者次第となります。
全体の傾向としてはWEBサービスとひんぱんに使う若い世代にとっては影響が大きく、そうでない世代にとっては影響が少ないのではないかと思います。
信用スコアが普及したらガラケーのようになるかもしれない
考えておきたいのはもし信用スコアを作成して提携サービスを使うことがメジャーになったときのことです。
このような状況になったら新規サービスは信用スコアありきで開発されます。
現在の携帯市場では新規サービスはスマートフォンを絡めたものばかりです。
ガラケー向けのサービスは利用者がすくなく、儲かりにくいのでほとんど開発されません。
信用スコアが普及したら、新しいWEBサービスは信用スコアありきで開発されるものばかりになる可能性があります。
日本企業が運営する信用スコアの作成を拒否する方法
ここからは、日本企業が運営する信用スコアサービスにおいて、信用スコア作成を拒否する方法を簡単に解説します。
とはいえ、2019年8月現在ではまだ開始していないサービスもありますので、まだ事例は少ないです。
Yahoo!スコアの作成を解除する方法
Yahoo!スコアはポータルサイトで有名なYahoo!が運営する信用スコアです。
Yahoo!スコアの作成・利用を停止したい場合、まずは自分のYahoo! JAPAN IDアカウントでログインをします。
次に、
に遷移し、
「Yahoo!スコアの作成・利用」
をオンからオフに変更するだけです。
信用スコアを作成するかどうかは個人の自由
すくなくとも日本では信用スコアは営利企業によって作成されます。
中国国家が運営する社会信用スコアとは異なります。
なので、信用スコアを作成するかどうは本人の自由意志に任されます。
選択肢としては
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信用スコアを作成しない
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提供するデータを限定して信用スコアを作る
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パーソナルデータを提供して信用スコアを作る
などがありますので、メリットとデメリットを天秤にかけ、最も納得できる選択をしましょう。