Yahoo!の信用スコア「Yahoo!スコア」は2019年7月にサービスがはじまる予定です。
サービスは、しばらくは企業向けに提供されるようです。
個人に向けた、自身の信Yahoo!スコアを確認するための機能については、今後提供することを検討中とのことです。
提供を検討している段階とはいえ、個人向けにYahoo!スコアを確認できる機能はかなりの高確率で実装されるでしょう。
この記事では、Yahoo!スコアが個人向けに提供されるときに備え、どのようにしたらYahoo!スコアを上げられるかを考えます。
このページの目次
Yahoo!スコアが絶対に上がる方法はない
まず大前提として認識しておきたいのは、Yahoo!が公表していたら別ですが、基本的には
「Yahoo!スコアが絶対に上がる方法はない」
ということです。
Yahoo!スコアを上げたい人ができることは、
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どんなデータを提供すればYahoo!スコアが上がりやすいか
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Yahoo!はどんなユーザーが高く評価する傾向があるか
などを推測することだけです。
信用スコアは人工知能知能とパーソナルデータの組み合わせ
Yahoo!スコアに限らず、信用スコアは
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人工知能
-
パーソナルデータ
このふたつを組み合わせることによって数値化されます。
つまり、人工知能がパーソナルデータを分析し、スコアを決定するのです。
このうち、ユーザーが努力することによって変えられるのはパーソナルデータのみです。
普通のユーザーは、人工知能のアルゴリズムには関与できません。
よって、Yahoo!スコアを上げたいと思ったらYahoo!に提供するデータの中身を充実させたり、改善するしかありません。
ただ、データを良くしても必ずしもYahoo!スコアが高くなるとは限りません。
なぜならば、Yahoo!スコアはデータ同士の相関関係等も分析しているはずだからです。
ユーザーからは相関関係等の推測は難しいです。
だから、ひとつひとつのデータを改善していく、というのが地道ですがスコアアップのための最善の方法だと思います。
Yahoo!スコアはどのデータを分析するのか?
Yahoo!スコアはパーソナルデータを分析することによって数値化される、と既に述べました。
もしYahoo!スコアを高くしたいなら、どのパーソナルデータを分析に使っているかを知らなくてはなりません。
無闇矢鱈とたくさんのデータを改善するのは非効率です。
どのデータを分析するかについては、Yahoo!の公式発表が参考になります。
Yahoo!スコアが信用スコアの分析に使うデータ
Yahoo!スコアが信用スコアの分析に使うデータは、おおきく4つのカテゴリに分かれます。
具体的には
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本人確認
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信用行動
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消費行動
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Yahoo! JAPANサービス利用
この4つです。
4つのカテゴリそれぞれで、Yahoo!スコアが作成されます。
Yahoo!スコアを利用する企業側は
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カテゴリごとのスコア
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複数のカテゴリを組み合わせたスコア
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カテゴリすべてが総合された総合スコア
これらのうち、どれを利用するかを決めます。
なので、Yahoo!スコアを上げるということは、各カテゴリのスコア分析に使うデータを改善する、ということになります。
ここからは、各カテゴリごとで、分析に使うデータを簡単に挙げていきます。
なお、Yahoo!スコアの分析に使うデータについては下記ページにて詳しく解説しています。
本人確認カテゴリの分析に使うデータ
本人確認カテゴリは
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Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率
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登録された電話番号およびメールアドレスの有効性
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Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
などの情報がスコア分析にあたって参考にされるようです。
具体的には、Yahoo! JAPAN IDアカウントにおける、
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氏名
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自宅の郵便番号・住所・電話番号・ファックス番号
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勤務先や学校の名前・住所・電話番号・ファックス番号
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勤務先の業種
などがデータが重要になりそうです。
信用行動テゴリの分析に使うデータ
Yahoo! JAPANヘルプセンターには「信用行動」カテゴリにおいては
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ヤフオク!における取引実績や評価
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ショッピングでのレビュー回数
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知恵袋での活躍度
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Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数
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利用規約・ガイドライン違反の有無および回数
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宿泊・飲食店等の予約キャンセル率
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キャンセル連絡有無などの行動実績等
これらのデータが利用されるという記載があります。
具体的には
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Yahoo!ショッピング
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Yahoo!トラベル
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Yahoo!ダイニング
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ヤフオク!
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Yahoo!知恵袋
などのサービスにおけるデータが参考にされるのでしょう。
消費行動カテゴリの分析に使うデータ
Yahoo! JAPANヘルプセンターには「消費行動」カテゴリにおいては
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Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス
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Yahoo!ウォレット
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Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
などのデータが利用されるという記載があります。
つまり、
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Yahoo!系のEコマース(ショッピング)サービスの利用状況
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Yahoo!の金融系サービスの利用状況
これらのデータが分析されると考えられます。
Yahoo! JAPANサービス利用カテゴリの分析に使うデータ
Yahoo! JAPANヘルプセンターには「Yahoo! JAPANサービス利用」カテゴリにおいては
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Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等
が分析に使われる、と記載されています。
ということは、ここまで挙げたサービスに加えて
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ポータルサイトのYahoo! JAPAN
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ニュースサイトのYahoo!ニュース
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キャッシュレス決済サービスのPayPay
などのサービスのデータが分析に使われると推測できます。
Yahoo!スコアが参考にしないデータ
Yahoo!スコアはYahoo!アカウントのすべてのデータが分析に使われるわけではありません。
そして、Yahoo! JAPANヘルプセンターには
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通信の秘密にあたる情報
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要配慮個人情報
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性別
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職業
これらの情報はスコア作成にあたって使用していないことが明記されています。
よって、これらに該当するデータはいくら優れていてもスコアの上下には反映されません。
Yahoo!スコアが上がるであろうデータ
Yahoo!スコアがスコア分析のさい、どのデータを使うかを整理しました。
ここからは、それぞれどんなデータがYahoo!スコアのアルゴリズムから高く評価される可能性が高いかを考えます。
ただし、それぞれのデータを改善したからといってYahoo!スコアが高くなるとは限りません。
すでに述べましたが、分析アルゴリズムは相関関係等も分析するはずです。
よって、単一のデータを良くすればスコアが100%高くなるというものではないはずです。
Yahoo! JAPAN IDのアカウント情報(プロフィール)
Yahoo! JAPAN IDとは、単純にYahoo!にログインしているアカウントのことです。
アカウントのプロフィールがYahoo!スコアに反映されます。
Yahoo!スコアで高く評価されそうなプロフィールは
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すべての項目が入力されている
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入力されているプロフィールに誤りがない
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常にプロフィールが最新の状態に更新されている
このようなデータだと推測できます。
本人確認も大事
Yahoo!のアカウントは、本人確認をすることができます。
本人であることが認証されたアカウントの方が、認証されないアカウントよりも高く評価されるはずです。
もしYahoo!スコアを高くしたいと思うなら、本人確認をおこないましょう。
Yahoo!知恵袋の活躍度
Yahoo!知恵袋は個人が質問を投稿したり、回答できるQ&A掲示板サービスです。
Yahoo! JAPANヘルプセンターにはYahoo!知恵袋の
「活躍度」
がデータに反映されるという記載があります。
Yahoo!知恵袋には、会員の活躍度を示す指標として
「知恵コイン」
という数字があります。
そして、知恵コインは
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Yahoo!知恵袋へのログイン
-
質問を投稿
-
(質問した投稿に対しての)ベストアンサーを選ぶ
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回答の投稿
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投稿した回答がベストアンサーに選ばれる
などの行動によって増えます。
もし
活躍度=知恵コイン
と定義したら、知恵コインが増えるような行動をすればYahoo!スコアにおいて高く評価されるはずです。
なので、自分で質問を投稿するのはどうかと思いますが、自分が良い回答をできる質問があったら回答すると高く評価されると思います。
良い回答ができるということは、
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親切な人物であり
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質問に回答できる知識がある
と、分析アルゴリズムにアピールすることにもなるはずです。
ヤフオクでの取引実績や評価
オークションサイトとして有名なヤフオクはYahoo!運営のサービスです。
そして、ヤフオクの
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取引実績
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評価
などがYahoo!スコアの分析データに使用されるという記載がYahoo! JAPANヘルプセンターにあります。
評価とは、ヤフオクにおける
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取引した出品者
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落札者
この両者が相互で付ける、お互いの満足度のことです。
一般的には評価が高い利用者ほど取引はスムースにはこべるとされています。
もうひとつの「取引実績」については、おそらく
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何を落札したか
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いくらのものを落札したか
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何を出品したか
-
いくらのものを出品したか
などのデータが使われるのだと思います。