テレマティクス保険など、データと連動して保険料が変わる保険が増えていますが健康に連動する保険も増えています。
2018年3月に発売される第一生命の「ジャスト」という商品も健康連動型保険のひとつです。
この記事ではジャストがどのようなデータを使い、健康な人にどんなメリットがあるのかを解説します。
このページの目次
健康診断や人間ドックのデータ提出で保険料が割引に
第一生命の「ジャスト」には契約者に対して
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割引その1. 契約時に健康診断等のデータを提出したら保険料が割引
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割引その2. データの健康状態によってはさらに保険料が割引
このような割引特典「健康診断割引」を用意しています[1]テレビCMではタレント・ミュージシャンのDAIGOさんが「KSW(健康診断割引)」と宣伝しています。。
※保険によっては割引できない保険もあります
健康状態はともかくとして、健康診断は自分の意思や努力で受診することが誰でも可能です。
全体として健康に気をつかっていて、毎日健康的な生活をしようと努力している方が金銭的に報われやすい保険です。
ここからはジャストの詳細を補足していきます。
複数の保険を組み合わせてパッケージに
ジャストは単一の保険ではなく
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3大疾病・介護等への備え
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死亡への備え
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病気・ケガへの備え入院・手術等
などに対応した複数の保険をパッケージ化して契約するタイプの保険です。
第一生命のたくさんの保険商品の中から自分にあった保険を選択することができます。
ただし、保険によっては割引ができないものもありますので詳しくは公式サイトを確認ください。
なぜ健康診断の結果などを提出すると保険料が下がるのか
なぜ健康診断等の結果を提出するだけで保険料が割り引かれるのでしょうか。
実は、健康診断を受けている人は受けていない人と比べて健康の人の割合が高いというデータがあるからです。
つまり健康診断を受けている人はそうでない人と比較して病気にかかる確率が低いからです。
長寿大国の日本には健康に関するデータがたくさん揃っています。
膨大なデータを分析した結果、
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健康診断を受けている人は受けていない人と比べて
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死亡や3大疾病のリスクが低い
という事実がわかったからこのような割引が適用されるのです。
健康診断や人間ドックのデータを提出するメリット
ここからは健康に関するデータを提出するメリットを解説します。
まず、第一生命に提出できるのは
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健康診断
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人間ドック結果通知書
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母子健康手帳
などです。
ただ、条件として
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契約時の被保険者の年齢が18歳以上
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受診日が告知日からさかのぼって1年2か月以内
この両方を満たす必要があります。
さらに、契約時におこなう健康状態の告知の内容に問題がないことが条件になります。
メリットその1. 契約時に診断書などを提出すると保険料が割引
まず、契約時に1回限りとして[2]既存の契約に関しては割引の対象になりません。
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健康診断
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人間ドック結果通知書
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母子健康手帳
などのうちどれかひとつを提出すると保険料が割り引かれます。
書類の提出による保険料の割り引きは最大で1割となります。
メリットその2. 健康状態によってはさらに1割引
まず健康状態がわかる書類の提出で割引が発生するのですが、ジャストでは書類からわかる健康状態によって
「健康診断優良割引」
としてさらに割引が発生します。
具体的には
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BMI:18.0以上27.0以下
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血圧:最低が85mmHg未満かつ最高が130mmHg未満
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血液検査:HbA1c5.5%以下(HbA1cの結果がない場合は血糖値100mg/dl未満)
※血液検査は受診日時点で40歳以上の人のみ
この3つをすべて満たせば割引が発生します。
書類の提出と同じく、健康診断優良割引も最大で1割引です。
保険のビッグデータ活用は進む
保険商品の料金は統計などのデータをフル活用して作られます。
そして、技術の進歩によってデータの取得や保管はより簡単になっています。
ビッグデータと呼ばれるようなデータも以前よりも簡単に取得したり分析できるようになっています。
このような流れは保険商品の中身にも影響し、今後ビッグデータを活用した様々な商品が作られるでしょう。
そんな時代では不健康な生活習慣を送っている人は健康的な生活を送っている人よりも保険料等で出費が増えます。
反対に毎日の努力で健康的な生活を送っている人は優遇されます。
つまり努力すれば報われる確率が高くなり、保険の個別化はどんどん進むのではないでしょうか。