パラメトリック保険は計測するデータの変化で保険金が発生する保険

パラメトリック保険

データの活用やテクノロジーの進化によって、健康年齢連動保険などのような、これまでは無かった保険商品が次々と誕生しています。

ここで紹介する

「パラメトリック保険」

もデータを活用する保険のうちのひとつです。

パラメトリックとは?

パラメトリック保険の

パラメトリック(parametric)

は日本語としても使われることが増えた

パラメーター(parameter)

の形容詞で、意味としては

  • パラメーター的な

  • 媒介変数的な

という意味があります。

これだとわかりにくくなりますが、意味合いとしては「変化する数値」として考えるとわかりやすいと思います。

パラメトリック保険とは?

パラメトリック保険とはデータの数値の変化を基準にした保険のことです。

具体的には

  • 地震規模を示すマグニチュード

  • 台風の大きさの目安となるヘクトパスカル

など、なんからの器具で測定可能な数値の変化によって保険金を受け取ることができます。

一般的な保険は

  • 交通事故にあって骨折した

  • 交通事故で車が全壊した

  • 胃癌になって入院した

などの被害や損害に対して保険金が支払われます。

対してパラメトリック保険では被害や損害と因果関係があると推測できるパラメータの変化が起きたときに保険金が支払われます。

実現の背景にはデータの取集量の増加などがある

パラメトリック保険のような保険が実現できるようになったのは

  • データ取得機器の小型化

  • データ収集と保管技術の進化

などが背景にあります。

これらによって、人々が不安を抱くような損害がどのような現象とデータ的な因果関係があるのかがわかりつつあるのです。

さらに、ブロックチェーンによるデータ管理の仕組みなどもパラメトリック保険の普及を後押ししています。

パラメトリック保険に加入するメリット

パラメトリック保険に加入するメリットとしては

  • 保険金の審査が明確で交渉等の負担が減る

  • 保険金の支払いが迅速

などがあります。

保険は加入者による不正な請求などが問題になりやすい分野ですが、パラメトリック保険なら支払いのルールがとても明確で、不正がしにくい仕組みです。

不正が難しいと結果的に保険料が安くなるなどの形で加入者も報われるので、本当に保険に加入したい人にとってはメリットがある仕組みと考えられます。

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