ソーシャルレンディングの種類

ソーシャルレンディングの種類

このページではソーシャルレンディングの種類について解説します。

ソーシャルレンディング自体は「貸付・融資型クラウドファンディング」の一種ですが、さらに細かく

  • マーケット型ソーシャルレンディング

  • オークション型ソーシャルレンディング

  • 貸付型・ファンド型ソーシャルレンディング

この3種類に細分化できます。

このなかでも日本では主に「貸付型・ファンド型」に分類されるソーシャルレンディングがシェアを伸ばしています。

1個つづ説明していきますので、自分が口座開設を考えていたり興味を持っているソーシャルレンディングがどのタイプなのか把握してください。

マーケット型ソーシャルレンディングとは?

マーケット型のソーシャルレンディングではソーシャルレンディング運営会社は自動仲介システム的な役割をもちます。

というのも、

  1. お金を借りる側(借り手)がソーシャルレンディング運営会社に必要書類を提出する

  2. SL運営会社は書類に書かれた「希望借入額」「会社の情報」を信用機関でチェック

  3. SL運営会社が得た情報を元に借り手に対して格付けをする

  4. お金を貸す側は出資先の希望金利・最低格付け・融資金額を決める

  5. SL運営会社がお金を貸す側が希望する条件と合致する借り手をマッチングする

  6. お金を貸す側が借り手の条件に納得すれば契約成立

このような手順で出資が決まるからです。

マーケット型は金利の変動が特徴

マーケット型では募集時のタイミング次第で金利が変動します。

応募者が殺到しているタイミングでは金利が低くなり、応募者が少ないタイミングでは金利が高くなります。

なので金利は株式市場における会社の株価のように需給バランスによって変動します。

法人だけでなく個人でも借り手になれる

マーケット型ソーシャルレンディングでは法人だけでなく個人も借り手になれます。

しかし、法人と同じくしっかりとした信用調査が入りますので、借り手として不適格であれば当然資金も集まりません。

代表的なサイトはイギリスのZOPA

マーケット型ソーシャルレンディングの代表格はイギリスのZOPAです。

ZOPAは2005年より運営を開始しており、一時期は日本にも進出しました。

※その後撤退しました

イギリス発のZOPA

イギリス発のZOPA

オークション型ソーシャルレンディングとは?

オークション型はマーケット型と比べると仕組みはシンプルです。

簡単に表現すると

  • 借り手はSNS等で自分たちの魅力・信用を貸し手にアピールし

  • 貸し手は借り手の信用を自分で考えて金利を決め、入札する

このような仕組みで、入札した金利が低い貸し手から契約が成立していきます。

オークション型の場合ソーシャルレンディング運営会社はオークション仲介会社のような役割を果たします。

融資先の魅力やプレゼン力によって金利が変わる

オークション型のソーシャルレンディングでは借り手の魅力やプレゼンテーション次第で金利が変わります。

というのも、匿名のSNS等を使って借り手と貸し手候補がやりとりができるからです。

自分を上手にアピールすることができる借り手の方が有利ということです。

自分たちの事業内容や将来性を魅力的に語ることができれば非常に低い金利で融資を受けることができますので、財務等の数字よりは貸し手を魅了する力があるかないかが重要となります。

貸付型・ファンド型ソーシャルレンディングとは?

日本で最もメジャーなのが貸付型・ファンド型ソーシャルレンディングです。

メジャーというよりは、日本のソーシャルレンディング=ほとんどがこのタイプと言って良いくらい普及しています。

仕組みは下記のようになります。

  • 借り手はソーシャルレンディング運営会社を通して融資してくれる人を募る

  • SL運営会社はお金の借り手と貸し手を仲介するプラットフォームとして活動する

  • SL運営会社は借り手の情報を可能な範囲で公開し、借り手の募集金額・金利・期間等を決定する

  • 貸し手は仲介会社から得た情報で借り手を選び、お金を貸して金利を得る(ただし貸し倒れのリスク有り)

貸し倒れが頻発したことから個人でなく法人向けがほとんど

貸付型・ファンド型ソーシャルレンディングでは募集者は法人等の事業者がほとんどです。

かつては個人でも借り手にとなりお金を募集できましたが、2017年現在ソーシャルレンディングサイトを利用しての個人の借り入れは難しい状況です。

これはかつて個人の募集者による貸し倒れが頻発したからです。

各種情報は公開されるけど募集者名は非公開

貸付型・ファンド型ソーシャルレンディングでは

  • 募集総額

  • 運用利回り(年利)

  • 借り手の資金の利用目的

などの情報が公開されます。

しかし借り手の事業者名等は公開されません。

貸し手としては融資先の相手の社名がわからないのはとても不安なことですが、ソーシャルレンディングの場合は法律によって融資先が特定できないことが条件となっていますので仕方ありません。

ソーシャルレンディングの種類は法律や時代の変化によって増えます

3種類のソーシャルレンディングを解説しましたが、今後法律の変化や時代の変化によって種類が増える可能性は高いと言えます。

特にソーシャルレンディングのような個人間を仲介する金融サービスは需要が高くなっていますので、新規サービスをみかけたらどんなサービスかを詳しく確認してください。

目新しいサービスは注目を集めやすいですが、リスクとリターンが明確に定まっていないことが多いです。

なので周囲の雰囲気に流されずに冷静に判断しましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする