LINEは2019年6月27日に「LINE Fintech Conference」を開催し、
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信用スコア「LINEスコア」のスタート
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LINEスコアを使った融資サービス「LINEポケットマネー」の夏頃のスタート
などを発表しました。
これらの事業は、LINEと共にみずほ銀行やオリコも出資する会社「LINE Credit株式会社」によって運営されます。
信用スコアを使った融資と聞くと新しい感じがしますが、基本的な仕組みは既存の消費者金融とそれほど変わりません。
信用スコアについても、そこまで不安を感じたり怖がる必要はありません。
信用スコアも、信用スコアを活用した融資も、利用する側にとってはとても便利なサービスです。
この記事では個人向け融資であるLINEポケットマネーの
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審査の基準
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審査の流れ
について、わかっている範囲で解説します。
このページの目次
LINEポケットマネーの審査の基準
LINEポケットマネーは信用スコア「LINE Score」を使った個人向け融資です。
では、既存の消費者金融会社の審査と比べて審査基準は全然違うのでしょうか。
まずはLINEポケットマネーの審査について説明したいと思います。
信用スコアのLINEスコアについて知りたい方はリンク先で確認してから記事に戻ってください。
貸付利率(年率)や契約限度額については公開されてから掲載します。
「LINEだから審査が甘い」ということは絶対に無い
まず理解しておきたいのは、
「若者向けのLINEが運営する融資サービスだから審査が甘い」
ということは絶対に無い、ということです。
LINEポケットマネーを運営するLINE Credit株式会社は
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LINE(正確にはLINE Financial):51%
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みずほ銀行:34%
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オリエントコーポレーション(オリコ):15%
など3社に出資されて設立した会社です。
みずほ銀行は、ソフトバンクと共にAIスコア・レンディングの「J.Score(ジェイスコア)」を運営しています。
オリエントコーポレーションは、クレジットカード・カードローン・キャッシングなどの金融サービスを幅広く運営しています。
LINEポケットマネーはLINEだけでなく、みずほ銀行やオリコの与信ノウハウをLINEポケットマネーで活用するはずです。
よって、審査基準に関しては他社と比較して甘いということは絶対にありません。
もし、ブラックであったり信用情報に傷がある人は融資の審査に合格するのは難しいはずです。
ただ、既存の消費者金融と比較して大きく違うのは信用スコアを審査基準に使うかどうかです
最大の特徴は信用スコアの「LINEスコア」
LINEポケットマネーでは、審査にあたって
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収入や勤務先などの属性情報
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信用情報機関で照会する信用情報
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信用スコアのLINE Score(ラインスコア)
などの情報を総合的に分析して
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融資審査に合格か不合格
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融資条件はどうするか
などの判断をおこないます。
もし現在(収入が確認できる最も直近の)の収入が低くて、勤務先も将来的に業績が伸びそうで無い場合、普通は
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貸付利率(年率)が高く
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利用限度額が低い
という条件になりますが、信用スコアが高ければこれらの条件が良くなる可能性があります。
というのも、信用スコアは利用者の将来性や誠実さ・真面目さなどを判定するための仕組みだからです。
信用スコアがどのように算出されるか、くわしい仕組み等について詳しくは下記のリンク先で確認してください。
融資の申し込みをする側としては、ポイントとして
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普通の消費者金融にはない信用スコアが審査基準に加わっている
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信用スコアは高ければ高いほど融資条件が良くなる傾向がある
このように理解しておくだけで大丈夫です。
信用スコアと信用情報は別
名前が似ているので混同しがちですが、今のところ
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信用スコア
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信用情報
このふたつは別の存在です。
LINEポケットマネーでも
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信用スコアは自社の「LINEスコア」を利用
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信用情報は提携する信用情報機関に照会
このように、利用者の信用力を別々に確認します。
よって、
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信用情報に傷があると信用スコアが下がる
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信用情報機関に金融機関が照会をすると信用スコアが下がる
このようなことは起きません。
LINEポケットマネーの審査の流れ
LINEポケットマネーについては2019年夏での公開が予定されています。
よって、審査の流れなどはまだ不明です。
しかし、
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LINEアプリから審査申し込みや借り入れ・返済が完結する
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LINEの信用スコア「LINEスコア」を審査基準に入れる
などはわかっていますので、LINEを使っていない人はLINEアプリをスマホにインストールしてください。
そして、LINEスコアを作成しておきましょう。
LINEスコアはLINE上の行動データを、ユーザーの同意のもとに分析して数値化されます。
なのでLINEと、LINEが提携するサービスの使い方等は事前に把握するといざという時にスムースに申し込みが可能となります。
審査時間はおそらくかなり早い
2018年11月27日に開催されたLINE Fintech Conferenceにおいて、LINE株式会社の出澤社長は
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急な飲み会
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急に入った出張
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急病による医療費
などの状況で利用できるローンサービスになると発表しています[1]https://live.line.me/channels/3540219/broadcast/10015337。
なので、申し込みから借入れまで、かなり早い時間で融資が完了するサービスになると思います。
審査にかかる時間も、正式にサービスが開始したらおそらく公表されるはずです。