FUNDINNO(ファンディーノ)は株式投資型のクラウドファンディング

FUNDINNO(ファンディーノ)

とうとう日本でも株式投資型のクラウドファンディングがはじまりました。

将来性が高い優良企業に出資できればIPOによる大きなリターンが期待できると同時に、倒産等によるリスクもあります。

なのでしっかりと財務・事業分析をした上での長期間に渡る株式投資経験がある人におすすめです。

「儲かりそうだから」

「流行りそうだから」

などの理由でスタートする場合は事前にリスクについて把握してからはじめましょう。

VC(ベンチャーキャピタル)等のエンジェル投資家のようになれる、というと聞こえは良いですが実態はハイリスクハイリターンのとても不確実な投資をする、ということです。

よって余剰資金での投資をおすすめします。

FUNDINNO(ファンディーノ)とは?

FUNDINNO(ファンディーノ)は日本初の「株式投資型」のクラウドファンディングサイトです。

この株式投資型クラウドファンディングとは、市場に店頭公開されていない未公開企業の株式に対して出資できるクラウドファンディングのことです。

未公開企業の株式なので、よく詐欺の餌として使用される悪いイメージがあるかもしれませんが未公開株詐欺はただの詐欺ですので株式投資型クラウドファンディングとは別物です。

後述しますが、FUNDINNOは2015年の法律の改正によって正式に運用が認められているサービスです。

・FUNDINNO(ファンディーノ)詳細情報

  • サービス名:FUNDINNO(ファンディーノ)

  • 公式サイトURL:https://fundinno.com/

  • サービス開始日:2016年12月

  • 運営会社:株式会社日本クラウドキャピタル

  • 会社の設立年月日:2015年11月26日

  • 資本金:6,000万円(資本準備金1,000万円含む)

  • 所在地:東京都品川区東五反田5-25-18 ENZO五反田6F

  • 登録金融機関:第一種少額電子募集取扱業者(関東財務局長(金商)第2957号)

  • 加入協会:日本証券業協会

FUNDINNOトップ画面

FUNDINNOトップ画面

株式投資型クラウドファンディングはハイリスク・ハイリターン

株式投資型のクラウドファンディングは

  • 2015年5月に施行された改正金融商品取引法によって

  • 未上場企業に対しての

  • 1年間1億円未満の資金の募集ができるようになった(個人が投資できるのは1社あたり年間で最大50万円)

という法律的な経緯がしっかりあります。

最近施行されたばかりなので日本での歴史や前例が無いのは当たり前です。

ただ、事前にリスクとリターンをしっかり計算して投資すべきというのは他の投資商品と変わりません。

また、結論から言うと株式投資型クラウドファンディングはハイリスク・ハイリターンの金融商品です。

よって投資経験が浅かったり、企業の財務や事業分析が苦手、長期的なビジョンを持っての投資が苦手な方には向きません。

口座開設申し込みと審査の流れ

FUNDINNOに無料会員登録できるのは

  • 日本在住

  • 年齢が20歳以上で80歳未満

  • 個人(法人は不可)

この3つをすべて満たしている方のみです(他にも条件があります)。

さらに申し込みに対して審査が入りますので審査に落ちた方はFUNDINNOの利用はできません。

無料会員登録は簡単で

  • メールアドレス

  • Facebook

  • Twitter

のどれかから登録方法を選択します。

登録すると次は

  1. 投資家申請をする(確認と同意・投資家適合性確認・本人確認を含む)

  2. 審査を通過したらアクティベートコード通知書を郵便で受け取る

  3. webの管理画面からコードを入力する

という流れで投資家登録が完了します。

FUNDINNO(ファンディーノ)で口座開設

出資先企業の選定方法

出資先企業の選び方等はFUNDINNOが正式にオープンした後に確認して解説します。

FUNDINNO側でも一定の審査はするはずですが、最終的に出資先を選ぶのは投資家です。

ここの判断を誤ると出資したお金が0円になりかねないので、慎重に判断することをおすすめします。

ただ、リスクが高いせいか1社に対しては最大でも50万円までしか出資できません。

第1号案件のBank Invoice株式会社が募集開始後即上限達成

その後、2017年4月25日より第一号案件として

  • 会社名:Bank Invoice株式会社

  • 目標募集額:500万円

  • 上限応募額:1,500万円

  • 投資金額のコースおよび株数:10万円コース(2,500株)・30万円コース(7,500株)・50万円コース(12,500株)

という内容で開始され、募集を開始したその日の内に上限応募額を達成しました。

応募が殺到したことから株式投資型クラウドファンディングへの注目度がわかります。

第一号だからという理由かもしれませんが、今後も募集が開始されたら早めに応募しないと投資できなそうな雰囲気です。

しかし、今後は

  • 集めた資金は効率的に運用されたか

  • 投資家(株主)へのリターンは発生するのか

などを注意深く観察する必要があります。

※その後、2017年6月に第二号案件として株式会社JAMによる募集がはじまりました

案件詳細画面

案件詳細画面

FUNDINNO(ファンディーノ)で受け取れる可能性があるお金

ここからはFUNDINNOを使って投資することによって得られるお金について解説します。

基本的にはハイリスクハイリターンの投資で

  • 3年以上の投資期間を我慢できる

  • 余剰資産で投資できる

という方にしか向きません。

投資のリターンは配当金と株式や事業売却

FUNDINNOだけでなく、株式投資型のクラウドファンディングにおいては出資者に対してのリターンは

  • 配当金

  • 優待

  • 株式売却益

です。

ただ、配当金・優待を新進気鋭の株式未公開企業に期待するのは酷では無いかと個人的には思います。

ベンチャー企業は株主に対しての配当金を出すよりは余剰資金があるなら自分の事業に投資をして成長スピードを早めることを優先すべきでしょう。

そもそも配当金や優待を期待するなら既に株式公開している安定企業の株を購入すべきです。

では株式売却益ですが、株式売却と言っても

  • 会社のM&A(合併)や売却

  • 市場への店頭公開

など、限られた方法でしか投資家へのリターンはありません。

会社を売却するにせよ株式上場にせよ、極めて順調に会社の業績が推移した時にしか発生しない出来事です。

よって株式投資型クラウドファンディングではまずは順調に業績を伸ばすことができる企業を出資先として選ぶことが最重要となります。

エンジェル税制適用企業への投資なら節税目的での利用も可能

株式投資型クラウドファンディングの出資先を検討する際に必ず確認したいのは出資候補先企業がエンジェル税制の適用企業かどうかです。

エンジェル税制の適用企業にエンジェル投資家として出資すれば税金面で優遇されます。

優遇措置として投資時点で受けられるものは

  • ベンチャー企業への投資金額がその年の総所得金額から控除される

  • ベンチャー企業への投資金額がその年の株式売却益から控除される

この2点です。

そして、株式売却時に得られる優遇措置は

  • 売却時に損失が出たとき、その年の他の株式を売買して得た利益から相殺できる

  • 出資先企業が破産・倒産して購入した株式が無価値になった時、翌年以降3年間にわたって株式譲渡益から順次損失の繰り越しができる

この2点です。

詳しくは経済産業相による「エンジェル税制」ついて解説したページで確認してください。

エンジェル税制(ベンチャー企業投資促進税制)のご案内(METI/経済産業省)

公開企業への株式投資と比べるとはるかに優遇されますので必ずチェックしてください。

メリット・デメリットとリスク

ここからはFUNDINNOの

  • メリット・デメリット

  • リスク

について解説していきます。

メリットであるエンジェル税制については既にふれたので省略します。

メリット1 – 投資先の会社を長期的に応援できる

FUNDINNOでは途中での株式の売却や譲渡は基本的にはできません。

なので投資先はイグジットまで継続的に応援することになります。

必然的に長期的な投資になるので長期投資の経験になりますし、企業がどのように成長していくかを株主目線で楽しむことができます。

メリット2 -ハイリターンが期待できる

上場するような企業は年々業績を上げ、右肩上がりで企業価値を高めていきます。

そして、上場時には投資したタイミングより遥かに高い額で株式の売却ができます。

これが株式投資型クラウドファンディングの最大の旨味です。

デメリット1 – そもそも上場できる企業は少ない

株式投資型クラウドファンディングの最大の旨味は株式上場ですが、そもそも上場できる企業というのは極めて稀です。

そして、将来有望な企業には既にエンジェル投資家・VC・大手銀行等が出資しています。

なのでFUNDINNOで出資した企業が上場できる確率は冷静に考えると極めて低いです。

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