新しい結婚のかたちとして
「友情結婚(ゆうじょうけっこん)」を望むひとが増加しています。
友情結婚とは、シンプルにいうと「愛情やセックスがない男女の結婚」です。
多様性の時代になり、「みんなと同じ結婚」ではなく「私たちだけの結婚」が求められているのかもしれません。
この記事では
「友情結婚とは何か?」
を理解するために
「友情結婚の特徴」
を解説します。
友情結婚は新しい種類の結婚というか、新しい生き方です。
新しいので、友情結婚の定義や意味はこれから変化するはずです。
このことを踏まえて、読み進めてください。
このページの目次
友情結婚の3つの特徴
友情結婚とはどのような結婚か?これを解説していきます。
具体的には、友情結婚には以下の3点の特徴があります。
- 友情結婚は「友情」によって成立している
- 法律や手続きは普通の結婚とおなじ
- 友情結婚するのはLGBTやセクシャルマイノリティーがおおい
これらの特徴をそれぞれ解説します。
友情結婚は「友情」によって成立している
友情結婚は、こちらも新しい結婚の形である「同性婚」とは違います。
友情結婚は男性と女性による結婚のことです。
では、何が普通の結婚と違うのでしょうか?
普通の結婚と友情結婚の最大のちがいは
- 愛情
- セックス
の有無です。
友情結婚は「愛情」がなく、「セックスもしない」男女による結婚なのです。
つまり、愛情レス・セックスレスです。
友情結婚する夫婦には、愛情とセックスはありませんが、結婚や結婚生活は成立します。
これは「友情」がふたりを結びつけているからです。
友情結婚はおたがいに対する「友情」によって成立しているのです。
「友情結婚」という名前のとおり、「友情」がキーになる結婚なのですね。
※とはいえ愛情もセックスもある友情結婚もあります
法律や手続きは普通の結婚と友情結婚はおなじ
友情結婚は、友情によって成立する男女の結婚だと解説しました。
これは法律的にはOKなのでしょうか。
結論をいうと、友情結婚は日本に法律にのっとった、男女の正式な結婚です。
よくある偽装結婚みたいな、違法な結婚ではありません。
合法的な結婚なので、日本であればどこでも友情結婚ができます。
同性婚のように、友情結婚ができる区・市町村などをわざわざ探す必要はありません。
結婚相手と出会ってから、婚姻届を提出するまでの流れも普通の結婚と同じです。
友情結婚の流れは、基本的には以下のようになります。
- 友情結婚したいと思う相手と出会う
- 相手と結婚を約束(婚約)する
- 市役所・区役所等に婚姻届を提出して入籍する
- 夫婦として共同で生活する
ただ、友情結婚を希望する相手と出会える場所などはある程度限定されてしまうかもしれません。
友情結婚は、夫婦が別れるときも、普通の結婚と同じように扱われます。
夫婦が離婚したら、とうぜん「バツイチ」になります。
別れの原因が不倫などであれば、慰謝料等も発生するかもしれません。
友情結婚は、めずらしい結婚です。
そのせいか、友情結婚するカップルは、入籍するまえに婚前契約書を作成することがあります。
ながい目で見てトラブルを避けたい、と考えているなら婚前契約書を交わした方よいかもしれません。
婚前契約書を作成することによって、おたがいの行動や責任の範囲を規定するのです。
友情結婚するはLGBTやセクシャルマイノリティが多い
友情結婚専門の結婚相談所のカラーズを運営している中村光沙さんへのR25でのインタビューによると、友情結婚をするのは、LGBTやセクシャルマイノリティ(セクマイ)の人が多いそうです。
理由としては、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の中には、一般的な結婚が自分にはできない、もしくは不向きだと感じる人がいるからです。
それでも結婚したい場合、友情結婚という選択肢が出てくるようです。
LGBTとおなじく「セクシャルマイノリティ(セクマイ)」に分類される、
- アセクシャル
- ノンセクシャル
の人も多いと中村光沙さんはインタビューで語っています。
アセクシャルは日本語で「無性愛」、同じくノンセクシャルは「非性愛」となります。
これらに該当する方も、結婚には向かないと感じて友情結婚を選ぶことが多いそうです。
友情結婚の相手選びは慎重に
ここまで、友情結婚の3つの特徴を解説してきました。
友情結婚はあたらしい形の結婚なので、これから概念や特徴は変化すると思います。
しかし、法律的な捉え方はおそらく変わりません。
というのも、友情結婚は法律を変えるほどメジャーな存在にはならないだろう、と考えているからです。
法律が変わらない以上、友情結婚は普通の結婚と同じですし、離婚についてもそうです。
だから、友情結婚も相手探しを慎重におこない、ちゃんとした相手と結婚することが大事です。
つまり、普通の結婚と同じように
- この人と一生一緒に過ごせるかな?
- この人はきちんと仕事するかな?
- この人は自分の家族と仲良くしてくれるかな?
などを考えて相手を選ぶことが重要になります。