パーソナルデータが石油のような価値を持つ時代になり、個人の情報がお金だけでなく様々なモノやサービスにも変わるようになりつつあります。
この記事では人生100時代において非常に高い価値を持つ、個人が毎年のように受診するであろう
健康診断
の診断結果のデータを個人がどんな風に活用できるかを紹介したいと思います。
健康診断では
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BMI
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血圧
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血糖
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コレステロール
など、疾病や死亡リスクと相関関係のあるヘルスデータが確認できるので特に保険や医療の分野で活用が期待できます。
これまではただ健康診断の結果内容を確認したり、それを医療機関に提出するだけでしたが、これからは健康診断のデータを持っていれば生活上の様々なメリットが得られる時代なのです。
このページの目次
健康診断データの活用ジャンルその1 生命・医療保険
生命保険は考え方として、加入者の疾病や死亡リスクが高ければ高いほど保険料も高くなります。
疾病や死亡リスクが高い人は保険会社にとって保険を引き受けるリスクが高いので仕方がありません。
しかし、リスクについては年齢や病歴などのわかりやすいデータで判断されることがほとんどで
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食生活や運動などの生活習慣
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肥満の状態
などのデータはほとんど参考にされませんでした。
よってどうしてもざっくりとした属性ひとくくりで設定された料金の保険に加入せざるをえません。
しかし、より精確な疾病リスクや死亡リスクを判断するために生活習慣と関係があるデータが判断材料として使われるようになりました。
なので、
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運動もせず、食生活も全く気にしない生活を送っている45歳
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ジムに通ったりして定期的に運動をして、家族のために食生活を節制している45歳
この両者を比較すると、後者の方がより条件の良い保険に加入できるようになりつつあります。
健康診断データが使える保険その1. 住友生命の「Vitality(バイタリティ)」
住友生命は海外企業と提携して健康増進型保険「Vitality(バイタリティ)」を2018年7月から販売しています。
Vitalityでは
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BMI
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コレステロール
などの数値が記載されている健康診断のデータを提出し、それらのデータがVitalityの定める基準の範囲内であればポイントを受け取ることができます。
受け取ったポイントが一定の数値に達していれば
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保険料
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提携先企業サービスの利用料
などが割引されます。
健康的な生活をしていればポイントが増えやすくなり、ポイントが増えたらジムなどの健康に関係する提携サービスで特典を使える仕組みです。
このような直接的なメリットがあると毎年の健康診断の結果に対して強いモチベーションを持って日々の生活を送れそうですね。
・Vitality(バイタリティー)公式サイト
http://vitality.sumitomolife.co.jp
健康診断データが使える保険その2. 第一生命の「ジャスト」
第一生命の「ジャスト」は
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複数の保険を組み合わせてパッケージで加入できる
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健康診断書類を提出すれば保険料が割引される
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健康診断の結果が優れていればさらに保険料が割引される
という特徴を持った保険です。
ちなみに、健康診断の結果が優れているという判定をもらうには
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BMI:18.0以上27.0以下
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血圧:最低85mmHg未満で、なおかつ最高が130mmHg未満
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血液検査(受診した時点で40歳以上の人のみ):HbA1cが5.5%以下
これらすべてを満たす必要があります。