信用スコアを使った個人向け融資(レンディング)の仕組みや使うメリットについて

信用スコアを使った融資(レンディング)

私たちは普段の生活で、自分の信用力を意識することはほとんどありません。

しかし、知らない相手と出会ったとき、その人の

  • 外見(服装や髪型)

  • 職業

  • 出身地

  • 住んでいる場所や家

などの情報を得て、相手が信頼できるかどうかを判断しています。

この行為を意識的におこなっている人は少ないと思います。

つまり、ほとんど無意識のうちに相手が信頼できるかどうかを判断しているのです。

世の中にはこのような、人の信用力を判断することを仕事とはいえ意識的におこなっている人たちがいます。

その人たちは

  • ローン・融資などの金融

  • 生命保険

などの分野で申込者の審査業務に携わっています。

このような仕事では、個人の信用力を正しく審査することがとても重要です。

しかし、人の能力には限界があります。

人間の脳は、作業や処理をこなすにつれて疲労します。

睡眠時間・栄養摂取状況や天気の状況など、その日によって体調が変化します。

これらの変化にともなって判断力も変化してしまうのです。

それに、たくさんの情報を処理してその人の信用力を判断するので1日に処理できる審査の量が限定されます。

なので、審査業務も統計処理やIT技術を使った自動化が進行しています。

この流れで金融の分野でも

「信用スコア」

を使って個人向けの融資(レンディング)に活用する動きが出ています。

では、利用者にとって信用スコアを使ったレンディングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず信用スコアを使ってレンディングの仕組みを説明したのち、メリットについて解説したいと思います。

結論を先に言うと、自分の未来を良いものにしようと真面目に努力している人向けの融資です。

なので自分への投資や資格取得など、将来に対して前向きなことにお金を使うことを検討している人におすすめです。

信用スコアを使った個人向け融資(レンディング)の仕組み

まずは、信用スコアを使った個人向けの融資の仕組みを説明したいと思います。

信用スコアを使った個人向け融資は

「スコア・レンディング」

と呼ばれることがありますが、名称としては一般化していません。

なので、信用スコアの社会への浸透にともなって違う呼び名で普及する可能性があります。

借り入れ希望者がデータを入力したらAI等がアルゴリズムによって信用力をスコア化してくれる「スコアレンディング」のサービスを紹介し、内容を比較します。

信用スコアが融資審査の基準になる

信用スコアを使った融資では、融資の審査で重要視されるのは信用スコアの数値です。

信用スコアの高低によって、

  • 融資の可否

  • 融資の条件

などが変化します。

とうぜん、数値が高い方が良い条件で融資を受けられる確率が高くなります。

ただ、信用スコアの数値が高ければそれが印籠のようになり何でも解決というものではありません。

すくなくとも個人向けの融資においては、信用スコアの数値以外にも

  • 属性情報

  • 信用情報機関に登録されている信用情報

なども融資条件の判断材料になります。

よって、過去に金融事故を起こしている人は厳しく審査されます。

この点は既存の消費者金融とおなじです。

既存の消費者金融との違い

信用スコアを使った融資とこれまでの消費者金融との違いはどこなのでしょうか。

これはとてもシンプルで、与信や審査において信用スコアが判断材料に加わるかどうかです。

既存の有名な消費者金融では主に

  • 勤務先・収入・家族構成などの属性情報

  • 信用情報機関に登録されている信用情報

などの情報をもとに申込者の信用力を分析しています。

信用スコアを使った個人向け融資ではこれらに追加して信用スコアの値が審査に使われます。

つまり、審査の基準が追加されてより正確な信用力の分析ができるようになったということです。

これにより、これまで

  • お金を借りれなかった人

  • お金は借りれるけど融資条件が悪い人

などに該当する人が信用スコアを使った融資に申し込むと、審査に合格したり、良い条件でお金を借りれる可能性が出てきます。

自分の信用スコアを診断・確認する方法

自分の信用スコアを知りたいときは信用スコアを数値化してくれるサービスを使います。

信用スコアサービスに登録し、自分のパーソナルデータを登録すればすぐに信用力が数値化されます。

どの信用スコアサービスを選ぶかは利用者の自由ですが似ているサービスが多いのでどれを使えばいいかはわかりにくいです。この記事ではどの信用スコアを使えばいいか迷っている方向けに自分に合う信用スコアサービスの選び方について解説します。

信用スコアサービスによって

  • 自社で融資サービスを運営している

  • 提携サービスに個人向け融資サービスがある

このような違いがあります。

ただ、利用する側にとってはそこまで大きな違いでは無いので、信頼できる企業のサービスであれば特に気にしなくても良いと思います。

信用スコアはデータで決まる

信用力を診断する要素となる信用スコアは個人にひもづくデータを分析することによって算出されます。

これまでも消費者金融において重要視されていた

  • 勤務先

  • 学歴

  • 収入

などの情報の他にも例として

  • 保有するクレジットカードの枚数

  • 喫煙の有無

  • 株式投資などの投資方針

  • 外食の頻度

などのようないっけん信用力と関係の無さそうな情報も分析に使われます。

このようなたくさんの情報と情報の相関関係なども分析し、信用スコアは作成されるのです。

信用スコアを使った融資を使うメリット

信用スコアを使った融資にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここからは、利用者にとって具体的にどのようなメリットがあるのかを解説します。

自分の正確な信用力がわかる

信用スコアを使うと、自分の信用力が数値という誰でもわかる形式で可視化されます。

なので、自分の信用力を知りたいという方はまず信用スコアサービスに登録し、さらにパーソナルデータを登録することによって確認できます。

そして、もし自分の信用力が高いことを確認したら融資サービスをはじめとした提携サービスで自分の信用力を活用しましょう。

自分の将来性を評価してもらえる

これまでの消費者金融などでは基本的にいま現在の

  • 年収

  • 勤務先

  • 年齢

などの情報をもとに信用力を診断されます。

しかし、信用スコアを使った融資ではたくさんのデータをもとに、審査対象者の将来性も加味して審査をします。

なので、いま現在は収入が低かったり自分の能力と釣り合わない会社に勤務していても、信用スコアで将来性があると判断してもらえる可能性があります。

結果的に低金利で融資してもらえる確率が高い

信用スコアを活用した融資は個人向け融資の中でもかなり新しい種類の融資方法です。

そのせいか、

  • 無店舗型経営

  • 審査部門をプログラム(AI)が担う

など、事業の必要な費用が有人型の消費者金融と比較して少ないです。

ということは、融資するさいに良い条件で融資しても事業を成立させやすいということになります。

なので、信用スコアがある程度高いことが条件になりますが、融資の利率(年率)や融資上限などの条件が一般的な消費者金融と比較して良くなる可能性が高くなります。

シンプルに「信用力を精確に測定してもらえる」と考える

信用スコアを使った融資と聞くと身構えてしまう人もいると思います。

しかし、すでに述べたように既存の消費者金融との違いは信用力の審査にあたって信用スコアが使われるくらいです。

つまり、これまでの消費者金融よりも多くの情報をもとに信用力の測定をしているということです。

なので、シンプルに

「普通の消費者金融よりも信用力を精確に測定してもらえる」

くらいに捉えるくらいで良いと思います。

決して怖いものではありません。

LINEの信用スコア「LINEスコア」を使った個人向け融資サービス「LINE Pocket Money(ラインポケットマネー)」の仕組みを解説します。
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